〜ワンダーフェスティバル2008冬レポ〜
Since February 24, 2008 東京ビッグサイト

初参加! も、寒いし疲れた…


会場は熱気に包まれていた!


聞けば前回まではこんなものじゃなかったそうな…マジ?


さてさて
このところ、めっきりフィギュアにハマッている私ですが、かねてより一度は体験したかった“ワンフェス”こと 「ワンダーフェスティバル」に初めて足を向けました。

フィギュアに目覚めてしまった経緯は後述するとして、今回がWF初参加となりました。
実はこの手のイベントはかねてから足を運びたいなぁとは思っていたのです。
古いところでは「静岡ホビーショー」の頃からね。
もっとも当時はフィギュアではなく、戦闘機のプラモとガンプラがメインでしたけど。

ともかく、丁度実家での野暮用もあったことだし、ドンぴしゃりのタイミングでもあったことから参加することに 相成りました、とさ。
で、その準備がまた大変でした。なにしろ、場所もわからなければどうやって会場に入るのかもわかりません。 フリーで自由に出入りできるものでもない事は薄々知っていて、まずはそのチケットを入手する必要があるらしいし。
さっそく、WFのサイトへ行って、概容とチケットの手配を済ませました。で、問題は「東京ビッグサイト」の場所です。
だいたい東京都内、しかも内海沿いにある、くらいしか知りませんでしたし、まったくもって生涯行く事も無いであろう所 と思っていたので全然興味の対象外でしたので。
でさっそく検索
…ああ、ここね。なんとなくわかったよ。要するに新橋行ってゆりかもめね。

さあ準備万端、あとはどうやってアクセスするかだが…
せっかくだから、間も無く廃止される「急行銀河」を利用して行くか。故郷へ帰るときはだいたいこの列車を利用 してたしね。と思い予約状況を検索、すると…
満席、満席、満席!!
なんかね、廃止決まった途端土日は満席だなんて…
ま、しょうがないんでアクセスは新幹線の一発目、という事で。


さて、当日。
というか、前日の土曜日の事。
折からの寒気襲来で三重県北部は雪、雪、有希。
一部では鉄道も止っているとかいないとか。明日大丈夫か?との心配をよそに、雪を眺めつつそそくさと寝る。
準備ったって、カメラと着替えとWFのガイドブック(コレがチケットなんだって)のみだし、さして大事では ない。強いて言えば月曜日のゴミだしをどうすべきか、くらい。

で、当日。
4時に起床して身支度。
極度の寒がりな私、ラクダのももひきはかかせません。ええ、笑われようが寒いのは苦手なのですよ、好きだけど。
ロックンローラーは無理しない。自分に正直になる事が基本です。絶対。
さて出発、と外に出ると、まだガンガン降ってます、雪。
う〜ん、電車大丈夫かな?と思いつつ駅に向かう。どうやらこのあたりはさほど雪の障害もなく定刻どおり、と。
かくして、一路「有明」へ


道中何事も無く有明に着いたはいいが、ここで非常に苦労する羽目に。
まあ、人が多くて並ぶのはおおよそわかっていた事なんで、長蛇の列に驚く事もなく、淡々と最後尾に。
続々と後ろも並び始め、気がつけば列は私が並んだ頃の2倍以上に。
それはよいのですが、何しろ風が強い強い。強風じゃなくて暴風ですもん。
風で体が持ってかれるなんて、初めて体験しましたよ、わたしゃ。
台風銀座の沖縄に居た時だって、こんな体験してないし。体感瞬間最大風速は50M位あったんじゃないかな。
建物の間だし。
オマケにゴミ、埃も飛んでくるし。まあ、晴れていたのが唯一救われる要素でしたけど。
ただここはジッと踏ん張るしかありませんな。寒さに耐え風害に耐え。
ロックンローラーは無理して我慢する。自分をごまかす事が基本です。絶対。

で、定刻、ようやく入場の運びと相成りました。



前置きが長くなりましたが、ようやくその様子を、と。
まずは初参加ゆえ、前回までとの比較検証はできませんのであしからず。
ちなみに、前回あった「ランボルギーニ・カウンタック」と「ランチャ・ストラトス」は今回はありませんでした…
これも期待してたんだがのぅ。

最初に向かったのは企業会場から。
実は今回の目的は3つ。
1つは昨年通販予約したフィギュアのイベント販売での入手。
発売期日を過ぎてなおリリースされていない物なんで、イベント限定カラー+イベント価格にて入手して通販分をキャンセル するのが目的のひとつ。
2つ目は懐かしい「プラレス3四郎」の「桜姫」のフィギュア。
販売は無いようなことらしいのですが、イベント限定で発売するかも、との淡い期待。
3つ目は雰囲気を体験する事。と掘り出し物の検索。

ということでまずは「グリフォン・エンタープライズ」さんのブースへと。
いやあ、既に長蛇の列ですな。
「一騎当千」関連のフィギュアにおいては、その種類もクオリティーも素晴らしいとの話もあるメーカーです。
みると、目当ての品以外にも、当日限定の物が幾つか。すでに一品完売状態です。
並んでいる時に気付いたんですけど、一人で同じ物を3個、4個と買う人もいますねぇ。
あれがいわゆる「転売屋」ですか。
確かに私をはじめ、そうそう足を運べない人にオークションを通じて「提供して謝礼分として少し頂く」というのは 決して悪いとは思えない部分もありますが、なんかねぇ…
さて、その「グリフォン・エンタープライズ」+「R Line」さんの出展品を。

画像クリックで「おっきいのドーン」です。




今回の目的のひとつ、関羽雲長のフィギュア。
右の“DVD裏ジャケVer.”がそれ。手前は既に色違いで出回っていますね。




こちらも限定品の「一騎当千 呂蒙子明 DVDBOX版チャイナドレス」
こちらはレジンキャスト製で要するに自分で組んで色塗りするモノです。
なぜかコレも買っちまいました。衝動買いってやつですか。




「一騎当千 関羽雲長 DVDBOX版チャイナドレス」です。
こちらもレジンキャスト製です。




参考展示品で出ていた「まーりゃん先輩」です。
なかなかに造型がしっかりしていてさすがだな、とは思うんですけど…
何故にスク水にニーソ?
ちなみに「まーりゃん先輩」とは「エロゲ」のキャラです。その隣には同じゲームの
「久寿川ささら」
も参考出展してました。箱にイラストだけでしたが。




こちらは一部に熱狂的ファンがいるらしい「デモンベイン」の「アル・アジフ」です。
ちっこいですなー。
でも造型はしっかりしてます。手抜き無しです(当たり前か)。
ただ、元を知らないのでキャラ的にイメージとどうなのかはわかりません。




さて、このところの「マイ・フィギュア・ムーブメント」の促進剤である
「涼宮ハルヒの憂鬱」から「涼宮ハルヒ」です。
何故にゴスロリなのかはわかりませんが、表情もらしくて良いですね。


このほかにもたくさん展示されていましたが、いずれも造型でかなりハイレベルなものですな。
主に「一騎当千」関係が多かったように思います。
というか、こういう所に来るには私では知識不足です、はい。
しらない原作やキャラが多すぎます。




さて、次に向かったのは「やまと」さん。
ここの「桜姫」が本日のメインの1つです。
いやいや、ありました。コレです。


「桜姫」
残念ながら参考出展のみでした。
それにしても、原作を見たときと同じ位の衝撃度ですねぇ〜
スタンディングポーズとうつぶせポーズの2種です。




間近で見るとさらに出色の出来である事がわかります。
大きさもなんと1/1ですよ、原寸大!


やまとさんではこの他にも「動物ねーちゃん」シリーズとかいろいろありました。
忘れちゃならない「マクロス」のヴァルキリーシリーズも。



さて、当初の目的はとりあえず果たした、という事で、個人ディーラーに行く事に。
企業会場はなにしろ人が多くて身動きもままなりません。
覗きたかった「アージュ」のブースもいまだ長蛇の列が収まりませんし。
「マブラヴ」意外と人気あるんですねぇ。

という事で、中央通路を跨いで個人ディーラー会場へ。
こちらが本来の「ワンダーフェスティバル」の存在意義ではあります、はい。
「自作のガレージキットを多くの人に見て頂きたい、気に入ったら買って頂きたい」
というのがソレ。
という事は、商業目的ではない、本当に自分が表現したい、体現したいキャラが存在し、私達からすれば 自分の想い入れの深いキャラがフィギュアとなって存在する可能性があるのも、こっち、という事になります。

まずはぶらっと見て回る事に。

まあ、種類も多く、アニメ/ゲームキャラだけでなくいろんな作品が出品されています。
多いなと感じたのは「初音ミク」のフィギュア、「らき☆すた」のフィギュア、「グレンラガン」のフィギュア達 ですか。あとは…う〜ん、よくわかんないキャラが多かったですね。知らないモノが多すぎです。
とはいえ、どれもこれも素晴らしい造型技術とクオリティーです。
ああ、私もこれだけのセンスと技術、デッサン力があればなぁとしみじみ…

一通り見て回ってまず最初に気になったのが、でっかい「大空寺あゆ」です。
「造型りざあ堂」さんのブースにて
なかなかキット化されない、というか、過去に出回ったものはすでに入手不可なモノばかりなんでちょっと感動。
ふむふむ、出来もよいですな。
という事で、思い切って購入。
モノはコレ



まあ、購入したはいいが、プラモの塗装なんてここ十数年やってないしなぁ、飛行機とフィギュアじゃ勝手も違うだろうし、 絵描いててもたいして上手くないしな、どうしよう…
という事で、デーラーさんにお願いして、参考用に写真をパチリ。
ディーラーさんの「べつのフィギュアのほうが眼の塗りは綺麗ですよ」というアドバイスももらってそちらもパチリ。
親切なディーラーさんにお礼を述べて、参考資料を入手です。
ちなみに、大空寺あゆの最大のチャームポイントは、あの「眼」だと個人的に思ってます。
故にここは慎重にデータ収集すべきですか。


さて、次にあたりをつけていたのが
「ムサシヤ」さん。
「ムサシヤ」といえば、かつては私が唯一知っていたディーラーでもあります。
言わずもがな、完成度の高い「ラムちゃん」をコンスタントに出していたのはここなのです。
すでに手元には無い「1/4バニーラム」も、ムサシヤ製だったりします。
あれ、本当に何処いっちゃったんだろうなぁ、元嫁に聞いても知らないらしいし…(泣)

かつての「ラムちゃん」メインから、次第に「機動戦艦ナデシコ」のホシノ・ルリがメインになって、その頃には すでに数多のディーラー、メーカーが参入していた事もあって、なんか久々に聞いたような気もしたりして…
とはいえ、その作品の完成度は変っていませんね。ムサシヤはやっぱりムサシヤです。
今回出展していたのは、ホシノ・ルリと「おねがい!ティーチャー」の風見みずほ、その他(すまん、わからん…) で、中でもみずほ先生は出色の出来でした。
ツウことで、これも買っちまいました。現物は後日発売との事なので予約購入です。
モノはコレ





最後に、最近ではお目にかかる事も多い、またお世話になっている事も多い
「G−DOME」さんのブースに。
現在持っている「スーパーブラックジャック」のRIOフィギュアの1つは、この原型師さんの作品だったり します。
ありました、「グレンラガン」の「ヨーコ」です。
じつはG−DOMEさん、前回も「ヨーコ」を出品していたのですが、ソレを雑誌で見た時には感動すら覚えました。
いやあ、すごいです。なんというか、本物を越えた「女性の可愛らしさ」がそこにありましたね。
で、今回の「ヨーコ」も同様です。
ポージングこそ違いますが、与えるインパクトは前作と同じでしょう。
こちらもレジンキャスト製なので、制作過程で何処までこのクオリティーに迫れるかが鍵です。
モノはコレ



うーん、やっぱりすごいです。


目星をつけたところは回ったので、あとはもっぱら見て回る事に。
最後にもう一回り。今度は雰囲気を満喫する事に。
会場の様子をぺろ〜んと




アージュさんの所もダイブ人が掃けて来たようです。
イベントグッズはすでに完売の様子。いやはや、すごい盛況ですな。



こちらは個人ディーラー。エヴァやToHeart2関連も多くありましたな。
タマ姉人気もすごいですね。



グッドスマイルカンパニーさんのブース。
カウンタックはなかったけど、ここには「ランエボ」だかなんだか、そんなのがありました。
「ねんどロイド」の初音ミクは可愛かったですね。
ここも人が多かったです。

一通り見て回ったところで、購入するモノも(資金も)なくなってきたのでそろそろ退散する事に。
会場のあちこちでは、いわゆる「コスプレ」が出没し始めました。
いろんなコスチュームを身に着けて、モデル並みにポーズ取ってストロボあびてますが…
まあ、なんか、もう、ね。どうでもいいですけどね…

時刻は14時を少し回ったところ。
これからイベントを行うブースもちらほらありますが、こちらも時間の制約もあってそそくさと会場を後に。
まだ空いている時間帯を狙って、ゆりかもめの駅へと向かいます。
会場を出たところ、いまだに風が強いのなんの。朝ほどではないですが。

という事で、初参加となった「ワンダーフェスティバル2008」、時間的には極短時間ではあったものの、 充分に当初の目的を果たせたといってよい内容でした。
会場を包む熱気というか、私がこれまで体験してきたイベントの類(航空祭やライブ)とはまた違った雰囲気を 体験できたのは非常に有意義です。
これだけ大規模なイベントが出来るようになったのは、それだけ「ガレージキット」というものが世間に広く認知 されてきた証拠でもあるでしょうし、これだけ長い間続けてこれたのは、その証明でもありますね。
私が初めてガレージキットを知った頃から比較すると、その造型技術やセンスはもはや天と地ほどの差がありますが、 だからといって80年代のモノが決して低レベルというわけでなく、それがあったからこそ今のガレージキットが ここまでハイクオリティーなモノになってきたんでしょうね。
こういった「クリエイティブ」なものは、その時々が「ベスト」なんでしょうね。比較する事自体ナンセンスなように 思います。って、思いっきり比較してましたが…
音楽でも一緒ですもんね。70年代と90年代のハードロックみたいなものです。



さて、これからイナカに向かうために東京駅に着いたはよいのですが…
折からの強風で、倒木により東北新幹線がストップ、常磐線もダイヤがめちゃくちゃ、という状況です。
やはり車で来れば良かったかな、とは思いましたが、知らない道ほど怖いものはありませんのでまあ、 仕方がないですな。
一休さんも言ってましたし。
「慌てない慌てない、ひと休みひと休み

………ああ、「一休さん」だから「ひと休み」なのか!
今気付きました…



ワンダーフェスティバル2008冬 レポ 終了



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