行ってまいりました。2006年度百里基地航空祭です。 実家での野暮用のついで(あくまで航空祭がついでですよ・・・たぶん)に、百里へと赴きました。 いやぁ、まともに航空祭へ出かけたのは何年ぶりになるのでしょう。 一昨年の航空祭は大雨にたたられ、航空祭とはいえないものでしたし(唯一エアロックのフライトがそれらしい ものだったし)、数年前の小松航空祭では訳あって土曜日のみ、それも午前中で退散したし。 よって、今回が本当に久しぶりの本格的な航空祭となりました。 さて、今回は自宅から車で茨城へ、と相成りました。 何故か。 それは大人の事情によるものです、という事にしといてください。 という事で、7月27日の21時に自宅を後にします。 正直言うと、車で茨城へは行きたくないのですよ。その1番の理由は「首都高」の存在。あそこがだいっ嫌いなのです。 過去、高校時代から何度も利用した首都高ですが、いい思い出は何一つありません。行き先がわかんないし、車は多いし、 年がら年中工事してるし、危ないし・・・ そんな考えが未だに根強く、首都高はできれば避けたい、もしくは素早く通過したいルートでもあります。 だもんで、今回は空いているだろう時間帯に 首都高を抜ける計画。目論見どおり、首都高はすんなり抜けました。東名ではトラックにあおられましたが、それ以外は 特に何もなかった。よかったよかった。 常磐高速を降りたのが2時頃。今実家に行っても皆寝ているので、その足で百里へ。ああ、バカだね、ほんと。 真っ暗な百里に着いたのが3時頃。ここで仮眠をとりますた。当然、何も無い。ぐっすりと眠りました。 アラート機のF−15のエンジン音で目が覚めたのが6時半。しばらくボケッと眺めていると、RF−4が離陸していきます。 通常ミッションなのかな?と思いつつ、百里を後にして実家へ。そして到着。 目覚まし代わりのランナップを聞かせたF−15。 いわゆる「スクランブル」はここから発進です。 あけて29日土曜日、野暮用を後回しにして、百里へ。 この日は「プラクティス」と称される、最終練習日です。特にブルーインパルスは、この日にフライトを行わないと 当日いかにコンディションが良くとも、展示飛行ができないルールとなっています。たぶん今でも。 よって、航空祭の是非はこの日にかかっているといっても過言では無いのです。 7時、百里到着。当然早すぎ。この日はいわゆる「違憲山」裏手の田んぼで鑑賞することにしました。恐らく予行は昼ごろ、 このポジションだと光線状態もベストだろうとの判断です。 | |
昨日確認できたF−2。 ここからだとアメリカ空軍のF−16 と見分けがつかないな |
もう来ている外来機。 これは海軍の電子戦機 EA−6B プラウラー |
しかし、雲が多い。数日前にチェックした週間天気予報では、曇り時々雨の微妙な予報。しかし、衛星写真を見るに 天候は崩れないと解っていたので(不安ではありましたが)このポジションにしたのですが、それにしても雲が多い・・・。 さて、ひとまず上がる気配もないので車で待機。 どういう動きをするのかがわかりません。やはりラジオを持ってくるべきだったか? するとやってきました、ブルーインパルス到着です。 しかし、時間はまだ10時、上がる気配はまだありません。 車でぼーっとしていると、なにやら芝刈り機の音が響いています。徐々に大きくなってきて「うるせーなぁ」と思っていると、 それは芝刈り機ではなく「ピッツS2」の音でした。いよいよ予行開始です。時刻は12時丁度でしたか。 復活した「エアロック」のピッツS2が軽快に曲技飛行を行っています。ロック岩崎氏亡き後、どうなる事かと心配だった エアロックですが、復活を目の当たりにして一安心、自然と涙も溢れてくるってなもんです。 などと感傷に耽っている間にランディング。間髪を入れずにPACAFのF−16があがりました。このデモ・チームを 見るのは今回が初めて。F−16のまともな機動飛行すら初、ですね。一昨年のサンダーバーズはただ離陸を見ただけだったし。 さて、テイクオフ、ハイレート・クライムからクイッと翻してショーセンターへ戻ってきます。いやあ、軽快ですな。 意外に音もパワフルです。小柄な機体ですが、ダイナミックさが伝わってきます。こりゃあいいや。 数パターンの機動飛行を終えて早くもランディングです。クリーン形態でバーナー焚きっぱなしじゃあこんなもんかな、と。 しかし、充実のマニューバーでした。 そしてまた間髪を入れずに、上がりましたよ、ブルーです。 フォーメーション&ダーティー・ローパスから、5番機のハーフキューバン、6番機のロールオンテイクオフと順調に離陸。 その後はフォーメーションを変えての数回のパス、ソロのフライパスと続き、直ぐにランディング。 予行とは言え名目は「地形慣熟飛行」ですので、こんなものです。 そしてすかさず上がりました、F−2です。 私、フライトするF−2をまともに見るのはこれが初めてです。上空通過や組付け前のF−2は何度も見ているのですがね。 フル・バーナーで滑走開始。この位置からだと滑走路は林の向こうで見えないので、出てくるポイントを音を頼りに絞ります。 が、予想より遥かに早い位置で顔を出しました。おお、さすが新世代機だ。 PACAFのデモチームには悪いが、迫力はこちらの方が上ですね。機体も同系列とはいえ一回りほど大きいし。 F−16に触発されたかのような機動飛行でした。 この間、約一時間。インターバルがないだけに、意外と早く終了です。 雲の切れ間が多くなってきて、明日の天気にも期待が持てた所で今日は撤収。野暮用へと。 夜、友人と明日の段取りの連絡を交わして、さて、寝るかと思った矢先、外は雨。 しかし、これは夕立。明日の晴れはほぼ確定、となりました。よし、寝るぞ。 | |
軽快なフライトを見せる 「エアロック」のピッツS2 |
私は初お目見えです。 PACAFデモ・チームのF−16C |
パワフルな印象を受けた新鋭機F−2。 これは3SQ? |
久々のブルーです。 明日ははじめてのフルショーに期待 |
いよいよ当日です。 朝5時に起床し、友人を待ちます。一昨年は友人所有のバイクを借りて2台で行きましたが、今回は単品です。後ろに乗っかっている だけですので非常にらくちん、らくちん。 前回も今回も、会場の駐車スペースは極々僅か。全盛期の半分もありません。 まあ、前回はバーズ来日も絡んでいましたし、今回は「民間共用化工事」の影響もあり、スペースそのものが限られているのですね。 その点、単車は限りなく自転車と同じ、というわけでは無いのでしょうが、中の駐輪場に停められるわけです。場所も取らないしね。 よって、私たちは「バイク」という手段に落ち着いたわけです。 今回こそは自分のバイクで、と思いましたが、なぜかバイク購入の予定がフライングVになっていたので友人の後ろ、となりました。 そのVFR400の音が近づいてまいりました。友人到着。さっそくまたがり百里へGO!です。 およそ50分弱で百里正門前に到着です。まだ開門前ですので、ここで待機することとなりました。正門にはいわゆる「招待者」 の車が入場するのと、対照的に「駐車券」のない「非招待者」が次々と門前払いを喰らっています。なんというか、かわいそうだなぁ とも思いましたが人事ではありません。友人が単車を所有していなければ、私とてここまで車で来ることはできないのですから。 いやあ、持つべきものは友人。感謝かんしゃ!です。 さて、7時30分、開門です。 怒涛のように流れていく人、人、ひと・・・・と思いきや、いつもよりも人が少ないような気がします。 我先に、という人は確かにいますが、そんなに慌てる必要が全く無いくらい穏やかな人の流れです。う〜ん、駐車場がないという だけでこれほど変わるとは・・・ん?そういう訳じゃないのかな?まあ、いいや。 バイクを停めていざ、会場へ。 まずは出店めぐりです。 今日は強い陽射しが予測、というか確定している(別に気象予報士じゃあありませんよ、経験側です。地元ならでは、ですね)ので 帽子を手に入れなければ。 余談ですが、私は恐らく「日本一帽子の似合わない男」ですので、帽子なぞ持ちえません。以前もっていた帽子「すつーしー」とか いうやつは、いつの間にやら無くなっていました。 出店を巡りつつ、グッズもゲットです。やはり私的には「梅組」関連グッズが欲しい所。シンプルかつ奥の深い、あの梅マークが 1番のお気に入りです。古巣の「尾白鷲」よりも。 そんなこんなで305飛行隊のダミーTシャツを購入。パンフと団扇もゲットしましたが、肝心の帽子はなかなか欲しいと思う 物がありません。 まあ、諦めたところでハンガー内展示を眺めつつエプロンへ。 すると、204飛行隊オペの前に「チームエアロック」のブースが。 これは、と思い買いました。エアロックキャップです。 なんというか、ある意味飛行隊関係の帽子よりも「マニアック」です。 どれにしようか迷いつつ、真っ赤な奴を購入。どことなくフェラーリの帽子に 見えなくもないです。 まだ雲が多い開演時。人もそれ程多くない。 エプロンを南側から見て回る事に。 501飛行隊前には、展示飛行に備えるRF−4の列線があります。もはや満足に見ることもままならなくなった、 思い出深いファントムです。迷彩カラーに身を包んだ機体の中には、シャークティースを描いた機体もあります。 う〜ん、やはり鮫口はファントムが1番似合いますな。 続いてアメリカ軍ゲストエリアへ。 近年では珍しく(友人談)アメリカ軍展示機があります。そういえば、あんまり自衛隊のイベントには来ないよな、最近。 というか、百里には、ですけど。 海軍のEA−6B“プラウラー”と、海兵隊のF/A−18“ホーネット”です。スーパーホーネットは来ないのね。 よくみりゃプラのテールコードが「AC」となっています。これは「大西洋艦隊」を表すコードです。搭載艦名も 「トルーマン」と書いてあります。もちろんアルファベッドで。はるばる地球の 反対側から来たのでしょうね。というか、「北」がらみで展開しているのか。 今度は自衛隊の地上展示機エリアです。おお!ファントムは302SQですか。古巣(正確には私は83空所属)のファントム にここで逢えるとは。といっても、この機体、私が在官していた時には別の飛行隊にいたな。まあ、いいや。 を!なんと世界最高機密、極秘に造られた幻の戦闘機が! これぞ究極のステルス戦闘機!・・・って、こういうセンス、私大好きです。 | |
綺麗に並んだRF−4の列線 この光景が1番良いです。 |
シャークティースを描いた機体 やはり「サマ」になってますな。 |
私が戦闘機といったらこれ。 F−4EJ“改”(いまさら改もないけどね) |
見えますか? 自衛隊もこういうギャグができるようになりました。 |
しばらくして、T−4が2機離陸していきました。まだ開演前です。これはいわゆる「WX」というもの。ウェザーチェック といって、会場周辺、待機エリア周辺の天候をチェックするために飛ぶものです。 このWX、時にはファントムだったりイーグルだったりするので、飛行そのものを航空祭と取れば、実質的にこれが 「オープニング」といえるでしょうか。 さて、エプロンの中ほどに陣取って待機です。 柵の最前列に陣取っていたのは昔の話。飛行機のデティールやパイロットの挙動などは、もういやと言うほど見てきたので、 いまはじっくりと飛行そのものを眺めるのが私のスタイルです。 というより、カメラで撮るにしても飛行機を目で追っかけるにしても、最前列は身動きとれないので意外と不便なのです。 ましてや、1番前で脚立を広げる意味不明な輩もいたりするのでね。あの人は何考えてんだろうね?後ろの人はいい迷惑 なだけです。もちょっと人の事も考えようよ、いい大人なんだから。 ま、それはいいとして、ぼちぼちオープニングの時間です。 とかなんとか言っているうちに、飛行展示機エリアからエンジンスタートの音が。 F−15です。梅組です。JFS独特のスタート音は何度聞いても面白いです。サイレンみたいな音が。 南側からはGTCの音です。RF−4も出るようです。J79の音、ホント久々ですな。やっぱり良いです。 これぞジェットエンジン、という音が。J79サウンドこそが、私の青春そのものといっても良いでしょう。 しばらくして、3機のF−15が離陸します。 と、いきなりやってくれました、ハイレート・クライム(急上昇)。カメラを構えるも、かなり遠い。 ここでは遠いと判断し、会場中ほどへ移動する事となりました。会場のセンターは基本的にコントロール・タワー(管制塔) 部分です。タワーのやや北よりに陣取ります。会場後方も見渡せる場所に。これ、意外と基本です。 RF−4も離陸し、時刻は9時。オープニングセレモニー&フライトの開始です。 F−15のフライパスとコンバットピッチでひとまずランディング。その後RF−4による「戦術偵察飛行」です。 会場を比較的低空で、縦横に飛び回り、ついでに会場を空から撮影する、というニクい演出です。 緩やかにジンキングしながら飛行するファントム、この雄姿を見たくて私はここに来たのだ!などと思ってみる。 コンバット・ピッチの後ランディングです。あっという間にオープニングは終了です。 その数分後、いま撮影した写真がハンガーで公開されていました。写っていた方は喜んだでしょうねぇ。 | |
やはり魅せてくれます 「梅組」のF−15J |
負けじとハイスピードパス 「501SQ」のRF−4E |
さて、次のフライトまでの間、私には初である、ある「催し物」を見ることに。 ブルーJrと呼ばれる、原チャリの「曲技走行」です。 「ブルーインパルス・ジュニア」という名のこのチームは、原チャリにT−4ブルーの張りぼてを着せて、アクロを模した 集団走行を「魅せる」ものです。いまではこういったイベントへの参加が当たり前、というか不可欠とまで言えるほど 広く知れ渡りました。 さっそく演技開始です。おふざけ要素、お遊び要素が大きいと思われたブルーJrですが、実際見てみると非常に 感動的です。よく練られたプログラム、本家ブルー顔負けのフォーメーション走行。ブルーJrが公式に認められるまでの プロセスを振り返ると、感動もひとしおです。随所に入れられた「笑い」もあり、飛行機ファンのみならず一般の人にも 受けが良いというのもうなずけます。 これは是非、モトGPのイベントに参加すべきだと本気で思いました。インディー・ジャパンには参加したようですが、やはり モトGP(または8耐とかね)のほうがベストではないでしょうか。バイク好きもうなる演技は必見です。 もちろん、本家ブルーはF−1GPね。今年こそ。 ブルーJrの展示が終った所で航過飛行(編隊フライパス)です。今回の目玉は岐阜名物に勝るとも劣らない、異機種大編隊 だそうです。といっても、T−4、F−15、RF−4の3機種ですが。 普通にそれぞれがパスした後に、編隊を組替えての通過です。 やはりこういうイベントならではですよね、この手の編隊飛行は。 ああ、かつての観閲式を見た頃が懐かしい。 編隊を解いてからオーバーヘッドでそそくさとランディング。意外とあっけないです。 しばらくすると、場内アナウンスが。そう、エアロックのディスプレイ開始です。 辛い時を乗り越えたエアロック、そのスピリットを昨日目の当たりにして感慨深いものがありました。 今のエアロックを支える「サニー」の飛びっぷりも、発展途上とは言われながらも豪快かつトリッキーな飛行は 一昨年のロック岩崎氏を彷彿とさせます。頑張れ!サニー! さて、エアロックも降りたところで、次の機動飛行までに少しのインターバルがあります。 時間にして11時頃でしたか。やや早いがここで飯の調達となりました。 何処の航空祭でも同じですが、お昼の屋台は常に行列となります。お弁当なんて、飛行機バカは持っている はずもありません。従って、混雑する前にエサを確保するのが常套手段です。 友人と2人で、エプロンを後にしようとしたその時、聞いてしまいました、JFSの音。 そう、始まります、機動飛行。 高機動飛行はやはり航空祭の華です。戦闘機が持てる能力をこれでもかと見せるフライトです。 F−4時代は、その飛行特性から高速での進入が多かったのでそれこそ力強く、いかにも戦闘機といった高機動飛行が 見れました。 今の主役はF−15ですが、こちらもなかなかどうして、幅の広い機動速度域に加えその空力特性とエンジンパワーに 物をいわせた迫力満点のマニューバーを見せてくれます。 時代が変わったという事なのでしょうが、私的にはどちらも戦闘機らしい動きが堪能できるので大好きです。 てなわけで、昼飯調達は後回し、となりました。 例年だと高機動は鷲組が受け持っていたと思いますが、今回は梅組です。近年はそういうパターンなのでしょうか? ランウェイへ出て、離陸開始です。 オープニングに引き続き、ハイレート・クライムで上昇していきます。 2機のF−15がパワフルな飛行を披露しています。う〜ん、やっぱりこれが航空祭の醍醐味ですね。ダーティ・コンフィギュレーション でのエア・ウォークはもはや定番。でも、いまだにけっこう受けるみたいです。 今日はウェザーコンディションが良いのか、程よくベイパーを曳いていて、時にはダイヤモンドリングとまではいきませんが 機体全体に水蒸気をまとっています。う〜ん、夏だね! バーティカル・クライム、水平360°旋回などひととおりの機動を行ってランディングです。 そして、エプロンではF−2が準備に入っています。昨日の予行を見た限りではこちらも大いに期待できますな。 F−2に関しては配備されてまだ間もなく、今後も目にする機会が多いので今日は見るに徹します。写真は昨日撮ったしね、 ピンぼけだったけど。 昨日とは使う機体が違っています。スペシャル・マーキングを施した機体です。シャークティースなんかも描いてありますが、 個人的に言わせてもらえれば、「にあわねぇ〜」といったところ。まあ、これも“馴れ”の問題でしょうかね。私たちの。 さて、F−2が上がりました。すごいです。速度はさほど上げず、一気にピッチアップしてそのまま上昇していきます。 昨日も見ましたが、やはり次世代機、パワーが違いますな。 旋回エリアも小さく、ぐりぐりと廻っています。旋回半径が小さくなればなるほど、かかるGは大きくなります。パイロットは疲れるだろうね。 高い迎え角を取ったまま、ゆっくりと飛んできて、会場正面で一気にそのまま加速しズーム上昇。 高い安定性と高出力のエンジンをアピールしています。このマニューバー、今は世界的なトレンドだそうで。 ストレーキから曳くベイパーも、F−2らしくて映えますなぁ。ガバっと横転してから引き起こすところが 見どころです。 充分堪能したところでランディング、そして私達は飯へと。 | |
パワフルなF−15の機動飛行 キューキュー云わしてます |
高速でのハイGターン 水蒸気が機体を包みます |
そういえば、一昨年は出店に「ドネルゲバブ」があったけどな。 エロゲ「君が望む永遠」(SOAにて紹介)に出てきて以来、どんなもんか食してみたいなぁと思っていました。 というか、ホントにあるとは思わなかったけど。 一昨年は雨も降ってたし、食べるチャンスもなかったんで今年は・・・なんて思い見回すと・・・無い。 流行のなんたる儚さよ。というか、流行ってたのか? 気を取り直して、飯さがし。やはり何処も並んでいますなぁ。これを避けたいが為に早めに買おうとしたのだが、 上手くいかないものです。というか、(あらゆる意味で)我慢できない自分がもどかしいっス。 結局、空いている出店で「ざる蕎麦」を2人前購入。1個では到底足りません。水分も一緒に買って、エプロンへ戻って 喰らいます。 先ほどから北風が強くなってきました。気温があまり上昇しないのは大歓迎ですが、たのむから飯食ってる時に 突風はやめてくれ!。 1個目をたいらげた時にちょっと後悔。蕎麦2連チャンは飽きるね、実際。1個はうどんにすべきだったか。 お腹も落ち着いた所でちょっとトイレ・・・と、見れば長蛇の列。そりゃそうだよね。しばし休憩を取った後に行くことに します。 にしても、朝とは打って変って非常に陽射しが強い。腕を見ると、すでに「真っ赤っ赤」です。痛い。 おまけに北風に乗って砂粒が飛んできます。当る。痛いっての。 トイレもけっこうすんなり済みました。待機場所の隣ではブルーJrが2回目の「公演」を行っています。友人は 蕎麦では足りず、更なる食料を求め旅立っていきました。私は荷物番。 この昼のひと時の過ごし方が、じつは航空祭での1番の肝だったりします。救難隊の実演を見るか、ハンガーの展示物を見るか、 木陰で休むか、展示機を見て廻るか。 私はボーっと日向ぼっこです。というか、暑すぎ。というより痛すぎ。ひりひり通り越してちりちりします。 さて、午後の部が始まりました。 午後一発目はアメリカ空軍太平洋航空団、通称PACAFのデモ・チームの機動飛行です。 先ほどのF−2の兄貴分であるF−16による飛行展示ですが、先にもいいましたが私は今回初です。 離陸しました。こちらも昨日同様の内容ですが、改めてショウセンターから見るとまた感じが変わってきますね。 F−2よりも動きが軽やか、といった感じでしょうか。それにしても速いはやい。 機体が小さく、高度もかなり高くまで昇っていくのでカメラでは今一撮りきれません。というか、カメラの腕はド素人ですし。 言い忘れましたが、デジカメ(一眼レフ)を手にしたのは昨日が初めて。普通(フィルムタイプ)のカメラから鞍替えしたばかり でして、しかもそれも約8年ぶりです。素人も同然です。 軽快なマニューバーが終わり、F−16はランディングしました。 そして、トリを飾る「ブルー・インパルス」の出番です。 ほぼ予定の13時30分、オープニングの音楽と共にウォークダウン開始です。 と言っても、私の場所からは見えませんけどね。ランプアウトをひたすら待ちましょう。 各機にパイロットが搭乗し、6機全機がエンジンスタート。プリチェックをはじめます。が、なんか時間がかかっているなぁと 見ていると、5番機のストロボが消えました。5番機はグランド・アボート(不具合による中止)のようですね。 アナウンスが響きます。 「ただいま、5番機に不具合が見つかりました。パイロットは予備機に乗り換え、再びエンジンを始動します。」だって。 T−2ブルーの時代から、幾度と無くブルーの展示を見ましたが、その場で予備機へ乗り換えるのを見るのは初めて。 なんか、初めて尽くしな航空祭となってしまいましたね。何だろ?エンジンかな?インストかな?ハイドロかな?まさかエアコン? なんて思ったりしました。 ナンバー未記入のT−4に火が入りました。予定を大幅に過ぎてようやくランプアウトです。 こういう時のパイロットも大変ですが、グランドクルーのほうがもっと大変だったのではないでしょうかね。 ともあれ、5番機は百里の整補群ハンガー入り確実ですか? ブルーが滑走路端へ向かうと、しばし静寂が訪れます。友人は昨夜の「水戸ホーリーホック対ベルディ」観戦と早朝ライディング の疲れからか、ちょいとうたたねです。 それにしても風が強くなってきた。空は雲1つ無いと言っていいくらい蒼空が広がり、強烈な陽射しが容赦なく照りつけていますが、 北風が強いお陰で気温はさほど高くない。しかし、この風だと綺麗な軌跡を描くスモークが早く流れてしまうなぁ。ベストショット は撮れるだろうか。 ま、へたっぴだからその心配はないか。 さあ、いよいよ離陸です。と、アナウンスが 「一機ずつの5秒間隔で、1番機から離陸していきます」 だって。風が強いからなんだろうか、これもフルショーでは初めて見ますね。昨日はちゃんとダイヤモンドテイクオフだったのにね。 1番機に続いて、4番機まで、インディビデュアルで次々と離陸して、会場右手上空でジョインナップしていきます。あっという間にダイヤモンドです。 いろんな場面を想定して訓練しているからか、これもスムーズですな。ともあれ、ダーティー・コンフィギュで上空をパス、いわゆる 「ダーティー・ローパス」です。これでショーは本格的に開始となりました。 続いて5番機(ノーマーク)が単機で離陸です。ギアを収めて低空のまま滑走路の7割ほどに差し掛かり急上昇、そのままインメルマン・ ターンのように離陸開始位置方向を向き、横転しながら高度を下げ引き起こし、会場後方へと飛んでいきます。 「ローアングル・キューバン」ってやつですね。 すかさず6番機が離陸です。ギアを出したまま上昇し、そのまま横転を開始。「ロールオンテイクオフ」です。 F−86、T−2各時代、この課目は一時期封印されはしましたが、これも伝統の課目です。パイロットはいつもヒヤヒヤもんでしょうな。 いかなT−4といえど。 6番機が視界から遠ざかる頃、会場後ろを見てみます。来ましたね、4機のダイヤモンド編隊。会場の殆どの人はまだ気付いていません。 絶妙のタイミングでアナウンスが入り、ダイヤモンドは機体上面を見せるように旋回する「ファン・ブレイク」です。 これが1番のシャッターチャンス、しっかり撮らせていただきました。 次々と課目を披露するブルー。風が強い事を除けば絶好のコンディション、文句無く第一区分のフル・ショーです。 やがて空に大きなハートを描く「ビッグ・ハート」、いや、T−4ではそこに矢を立てて「キューピット」ですか。会場からは 大きな歓声と拍手。全員の気持ちが1つになる感動は、何度体験してもいいものです。 そして演技も終盤に差し掛かり、5機がデルタ編隊で会場上空へ、そのまま上昇して散開する「上向き空中開花」、そのまま5機は中心へ 向かってそれぞれ機軸をずらし、スモークを曳きながら交差します。 大空に大きな星、「スター&クロス」です。やはり会場からは大歓声と拍手です。 演技も終わりです。4機がロールしながら編隊を解く「ローリング・コンバット・ピッチ」に続いて、5、6番機が会場前方から進入、 背面飛行する5番機の周りを6番機がバレル・ロールしてクルクルと回る「コーク・スクリュー」です。なんとも絶妙なネーミングだ。 これも会場からは大きな拍手が沸きあがりました。 | |
上空をゆっくりと「ダーティー・ローパス」。 進入速度はほんとにゆっくりです。 |
インパクト抜群の「ファン・ブレイク」。 会場のファンにサービスです。 |
1番人気の「キューピッド」。 会場の拍手は届くのか? |
大技の「スター&クロス」。 綺麗に星型になってます |
全機が着陸して、ブルーの演技が終わりました。 ブルーが終われば、祭りも終わりです。 パイロットが機体から降りた所で、大きな拍手の渦と、その後ろでは帰路に着く人がいます。 さて、これで今日の飛行展示は全て終わり・・・・なのですが。 飛行機馬鹿はここで終わるはずもありません。 いわゆる「サヨナラ・フライト」が最後の楽しみです。 これは他の基地から飛来した展示機などが、自分の所へ帰るために離陸して 行くもので、時には「カーテンコール」をしてくれます。 時間つぶしを兼ねて展示機撮影と行きます。 まずは馴染みの深い自衛隊機から。 目新しい機体はないなあ、なんて思っていたら、おや、T−7じゃあないか。 初等練習機の最新鋭機です。といっても、なかなか目にする事はないですけどね。 U−125も間近でみるのは初めてだったかな?まあ、形は「グローバル・エクスプレス」に似てるんで取り立てて新鮮味は ありませんなぁ。 さて、米軍エリアへ。 プラウラーとホーネット。この機体たちも、今は見る機会も殆どないですな。 ホーネットはともかく、プラウラーは退役間近じゃなかったか?見るなら今のうち、というか「AC」コードの プラウラーなんて、もう二度と見られないだろうなぁ。という事で、激写! さて、飛行展示機待機エリアへ。 今日の私的目玉のF−2とF−16。以て異なる2機、微妙に違いますな。共に三沢基地からの飛来です。 ちなみに、今日フライトしたF−2は#525のほう。この#513は昨日飛んだほうですね。 | |
意外にグラマラスなF−2A |
対照的にスリムなF−16C |
とってもグラマラスなプラウラー |
現在の主力機、F/A−18 |
そろそろ外来機の帰投時間。が、今回はなかなか動かない。そうこうしているうちに3曹、いや、「追い込み漁」が始まりました。 効率よく観客を掃くには、これが1番効果的ですね。たぶんファンは嫌がるでしょうけどね。 私たちもおとなしく退散します。と、正門を出て少し行った所で待機しました。 しばらくすると、エンジン音。ブルーの帰投です。やはり単機で次々に離陸。旋回してもう一度フライパスをしていきます。 これは基地関係者への「ご苦労様でした」「ありがとう」の意が込められています。 インディビデュアルで松島へ向かいましたが、やはり5番機はここで「お泊り」のようですな。 陽も傾き、ぼちぼち帰りますか。それにしても、腕が痛い痛い。日焼けというより「オオヤケド」ですな、こりゃ。 楽しかった「私的命の洗濯その1」も終わりです。友人の後ろに乗ってつく帰路は、祭りのあとの寂しさがやってきて ほんのり「虚しい」感じです。ガキの頃から、百里航空祭の後にいつも感じていたものだから、久々の今回はそれもひとしお。 前回のようなフラストレーションでやるせない気分とは全く違います。 なにはともあれ、実に楽しく、また充実した一日でした! さあ、実家に到着、友人にお礼とねぎらいの言葉を交わし別れます。さて、私は小休止のあと、ここから三重県へ・・・うう〜ん、 先が思いやられる。 さて、時間は19時ちょっと前。今日は日曜日、という事で、首都高はさほど混む事はないと推測されます。 いまから行けば首都高にかかるのは21時過ぎ、時間的にベスト、と判断しました。 土産物を満載したわが愛車「ホワイト・ガンダムマークU」に乗り込み、いざ出発。ちなみに、この愛称の由来は この車が「ニコイチ」だから。AパーツとBパーツに分離可能なのです・・・って、んなわきゃないって。 さあ、燃料も満載にして常磐高速へ。すいすいと三郷JCTまで来ました。ええ、きましたよ。到着は20時半です。 が・・・この先に・・・進めない・・・進まない・・・。 ず〜っと止っています。のろのろと進む先に看板が見えました。 「道路補修工事中、土・日・祝のみ実施」 ・・・・・・(怒)・・・・・(怒)・・・・(怒)・・・(怒)・(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒) (怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒) 首都高なんて、だいっ嫌いだぁ!!!! 遅々として進まぬ渋滞の列。 結局、東名に乗り込んだのは日も変わった1時20分頃。 もう、二度と首都高なんか走るもんか!800円返せ! ちょっと混んでも下通ったほうがはるかに早いじゃないか! トイレもないし。自販機もないし。 せっかくのストレス発散だったのに、それ以上にストレスが溜まってしまった。 こうなりゃ、早めに帰って爆睡(ヤケ寝)してやる。 東名を自主制限速度丁度で走る。んが、しかし、半徹夜状態に加え飯もロクに食べていない。眠い。ひたすら眠い。 これで事故でも起こそうもんなら、道路公団提訴だな、うん(事故だけに自己責任、なんて言うなよ) たまらずどっかのSAで40分間仮眠を取る。起きて顔を洗い、ストレッチをして再び出発。やはり自主制限速度(何キロ?なんて 聞かないでね)いっぱいで走る。 夜も白々と明けた頃、ようやく家に到着です。5時丁度。 荷物を降ろして、爆睡に入りました。 首都高は別として、何だかんだ言っても、とっても充実した野暮用での実家帰省でした。 さあ、次は「浜松」と「MSGライブ」だ! |