【 名前 】
ベティ・バレンタイン
【 作品名 】
漫画 「魔物語〜愛しのベティ〜」
【 こんな娘 】
魔界の女王であり、当然の事ながら魔法使い。
外見は金髪が美しくスタイルも極上の美少女だが、正体は尖った耳と牙を持つクールビューティーな魔女。
ひょんな事から、うだつの上がらないチンピラヤクザである肝川胆平に処女を捧げ、以降胆平の妻となる。
女性として妻として心から胆平を愛し、また二人の愛の結晶である娘「ドーター」も母として深く愛し、
愛するが故にわが身を遠ざけようとした事もあったが、愛によってそれが間違いと悟ってもとに戻ったりも
した。
魔界を統べる女王という身もあり、人間界と魔界を行ったりきたりしているが、それを苦労とはあまり思って
いないようである。
大魔女ではあるが、人間界では胆平の言い聞かせもあってか何でもかんでも魔法を使うような事はしない。
この人を一言で言い表すと「愛」です。
物語全編を通じて、「愛」がテーマになっています。
キャラとして外見も美しいですが、心まで同様に美しいという人もなかなかいないのではないでしょうか。
もっとも、「聖人君子」のような「邪心を持たない」という事ではなく、普通に泣いたり笑ったり怒ったり悔しがったりと
普通の人と変りません。ましてや大魔女ですから、少なからず狡猾な面も持っていると思います。
ただ、それらをすべて包括して慈愛へと変化させてしまうような、基本的に慈愛に満ちた人でもあります。
胆平やドーターへ注ぐ愛、逆に注がれる愛、一方的なものではなく、お互いが愛し合って初めてそれが意味のある
物になるという事を体現しているようでもあります。
ヒロインという表現ではちと物足りないほどの女性です。

包み込むような母性が感じられるシーン、とても神秘的です♪
母親ってすごいよなぁ…
【 作品データ 】
・漫画「魔物語〜愛しのベティ〜」
原作:小池一夫、作画:叶精作
1980年、小学館・ビックコミックス
・アニメ「魔物語〜愛しのベティ〜」
1986年、東映