それでは、第1回目のSOA「君が望む永遠」、あとがきです。
ただひと言に尽きます。“感無量”です。
よくある「恋愛シミュレーションゲーム」にありがちな、都合よく恋愛を成就する、 といった内容とはかけ離れていますが、そこは「大人のゲーム」、下手なTVドラマなんか 足元にも及ばないストーリーでして、「痛さ加減」こそ超弩級ですが、その分作品全体を通じて 感動の大きさは天下一品ではないでしょうか。

とりわけ、メインの3つのシナリオが非常に心に残ります。 まあ、かなり後を引きますが。
シナリオの構成が見事、としか言い様がありません。

本来であれば、作品の評価表なり、ランク付けなりする所でしょうが、 もともとSOAで紹介する作品は「私的Aランク作品」しか取り上げませんので、そんなものは 付けません。
ていうか、もう、

「評価の対象外」
(評価に値しないのではなく、評価することに意味が無い、ってことですよ)

ですし。
オープニングでも書きましたが、人によってその受け止め方は様々でしょうが、このゲーム が単なる「なきゲー」であったなら、世間でこれほどの評価は受けなかったのではないでしょうか。

ゲームシステムもストレスなく進められて非常に良いのではないでしょうか。
ゲームのビジュアルなんかは好き嫌いがはっきり分かれる所だとは思います。私的にはOKですが。
まあ、テキストなんかはやや「?」なところもありますが、プレイする上ではなんの問題も無いはずです。
ただ、それら全部の足りない部分を補ってなお有り余る「シナリオの秀逸さ」が全てです。
音楽に関していえば、まあこれは「スルメ」ですな。あとあと味がでてくる、という・・・。
いや、なかなかいい曲ですよ、オープニング曲も、エンディング曲も。
でも、ストーリーの余韻が醒めないと聴きこめないんですよ。
私は「曲を聴き込む」タイプですんで、細かい、それこそ「ヒスノイズ」まで聞き分けようとするタイプですんで、 頭に遙や水月の悲しい顔が浮かんでいる間はじっくり聴けないんですよ。これが。

まあ、それはいいとして、総評です。
感想としてはもう先程言ったように
「感無量」
です。これ以外にいう事はないです。はい。
「エロゲ」に抵抗がある人(私はそうでした)、恋愛モノが嫌いな人でも なんの問題も無く(多少無駄なHシーンもあったりしますが)プレイできるんじゃないでしょうか。
最近のTVドラマに辟易している方にもおすすめです。非常に「ドラマティック」です。



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