ときめきメモリアル 〜Forever With You〜
(含 関連作品)






ときめきメモリアル ドラマシリーズ

ドラマシリーズVol.1 虹色の青春

ドラマシリーズVol.2 彩のラブソング

ドラマシリーズ最終章 旅立ちの詩


さて、この作品が、このシリーズの記念すべき第1作目なんですけども。

この作品の特徴としては、基本的に目標とするキャラクターは1人、という点に尽きます。


ヒロインは総勢13人いるんですが、その中で、最終目的は「幼馴染の娘に告白される」という事ですね。
攻略という観点からすれば、他の12人のヒロイン達からも告白される事はあるんですが、あくまでそれは お楽しみ要素の域を脱していないと言えます。

勿論、それぞれのキャラクターのアウトラインはしっかりと構築されており、そのヒロインとの恋愛を成就する ことも目的の1つではあるんですが、メインヒロインとは若干敷居の高さが違います。
んで、その「最終目標」であるのが、幼馴染の「藤崎 詩織」という娘。
才色兼備、そのうえ学園内のアイドル的存在、という、ある種男の理想像そのものといった感のあるキャラクター です。しかも「幼馴染」ときている、いまや「絶滅品種」的なキャラクターです。
このあたりの設定からして、他のキャラと一線を画している事が判断できます。

で、かたや主人公は「究極の凡人」といったところ。
なんの脚色もない、真っ白けな、いたって普通(かどうかは謎ですが)の男です。

ゲームはまさにそこからスタートするわけでして、その普通の主人公が3年間を通じて幼馴染の彼女の 「理想の男性」になるように奮闘するところが、このゲームの1番のテーマでしょうな。

言ってみれば、男性がもっとも理想とする「モテる(ようになる)男」が主人公でして、その主人公をフィルター としてプレイヤーが告白を(バーチャルでは有りますが)受ける、という図式になるわけですね。

私的に、どうもこのあたりが非常に抵抗があるのですが、同時に「叶えられなかった淡い青春時代の願望」 みたいなモンを見せてくれているような気もしないでもなくて、なんとなくいいかな?見たいな感じです。

ともすれば、究極の「妄想バーチャル学園生活」のような、非常に危険な香り漂う雰囲気ですが、じつは これが万人に受ける要素でもあるのではないでしょうか。

ま、大概のゲームやアニメ、マンガなんかも、同じようなモンですが。
ともあれ、そんな感じでゲームを進めていくわけですが、「学校」という舞台設定でありますから、当然 そこには「学業」が必須となります。

で、このゲームではその部分を「コマンド」として実行しスキルを蓄積して成長していくわけですな。
平日は学業、または部活動などのコマンドを、休日はそれらに加えて、ヒロインとの「デート」などを しつつ、お目当てのヒロインとお付き合いして行くというもの。

コマンドの実行により、スキル(=パラメータ)が伸びていくわけなんですが、これが実に腹立たしく 感じてしまいます。
何がって、例えば運動コマンドを実行したとします。そうすると、これまで累積されたはずの他のパラメータ が減っていくんですよ。
理数系のパラを上げれば容姿のパラが減り、文系パラを上げればストレスも上がって、それを下げれば文系、理系 のパラが下がる、といった具合。

「オメーの脳味噌はトコロテンか!」

と思えるくらい、スキルが蓄積していかないのですよ。
故に、そのパラメータ調整のためのペース配分にとても気を使う。
まあ、これがこの作品のゲームたるところなんで、仕方がありませんな。

で、パラメータが向上し、デートを重ねるに従って、ヒロインは徐々に主人公に靡いて行くわけですが、 こういった一連のプロセスを踏みつつ、恋愛へと発展していく様を「俯瞰」するのがこのゲームの最大の 楽しみどころではないでしょうか。
故にある程度自由度が高く、ヒロインの数だけその恋愛模様を眺められるという所が、このゲームがブレイク した要因でもあると思えます。

で、エンディング、つまり卒業に至るわけですが、このエンディングが今作品のひとつの見せ場です。

この学園には1つの伝説(?)があるらしく、校庭の古ぼけた大樹の下で、卒業の日に女の子から告白して 結ばれた恋人たちは、永遠に結ばれる、というもの。

これが「ヒロインからの告白」の根拠になるんですが、なんというか、青臭いというか、股間がむずがゆくなる というか、そんな「伝説」がもうひとつのテーマともなっています。

ここで、この作品に登場するヒロイン達を見ていきましょう。 ちなみに、主人公には「男友達」もいるわけですが、それはこの際、割愛、というか無視しましょう。


朝日奈 夕子
Yuko Asahina
私の場合この娘を語らずして、「ときメモ1」は語れません。
自分をとことん楽しむ、いかにもイマドキ(ってか、もうすでに古いか?)ってな感じの娘。
いつも元気で、流行に敏感。
今作品の中ではさほど際立ったキャラクターじゃない感がしますが、それ故に1番身近に感じるのも道理。

行動や言葉使いは昨今のガキンチョのルーツといっても良いのでしょうが、この娘が「ちょ〜」とか言っても 全く腹立たしく思えないのは何ででしょうね。
ざっくばらんな性格かと思いきや、実は見事に女の子、っていうところに、その原因があるかな、と。
遊園地でのイベントはそんな彼女の女の子らしい面が垣間見られる名シーンですね。
それよりも、私はときメモ2サブストーリーズ「DSV」に出ていた、あのイキイキとしている彼女のほうが らしくて好きですが。
もっとも、それが元でこの「ときメモ1」を始めたんですけどね。

流行もの好きな彼女、他のヒロインとも仲が良いところを見ると、単なるお調子モンではないようで結構 他人を気遣う意外な(失礼)面も持ち合わせているのでしょうかね。憶測ですけど。

ちなみに好雄とは中学からの「クサレ縁」だそうですが、意外とお似合いと思うのは私だけでしょうか?


藤崎 詩織
Shiori Fujisaki
誰が呼んだか、紅い皇帝ならぬ紅い女帝。シューマッハも真っ青です(何が?)
主人公とはそれこそ子供の頃からの「幼馴染」でありますが、ヒナちゃんのような「クサレ縁」ではないところがミソ。
容姿端麗、才色兼備、文武両道(?)と、賛辞の言葉がぴたりと嵌るのと同時に
冷酷非情、唯我独尊、といった、おおよそ少女には似つかわしくない評価もついて回ります。
まあ、それはあくまでゲーム攻略上非常に高い能力値が要求されるからでして、キャラクターとしてのこの娘はとても いい娘ですのであしからず。
とはいえ、幼馴染の、しかもお隣同士の主人公に対して
「オメーとなんか、キショくって一緒に帰れっかよ(誇張しすぎ)。」
みたいに言うのは、どうかと思うぞ。


館林 美晴
Miharu Tatebayashi
あの「峰 不二子」を完全に凌駕するであろう「謎の女」、それが館林さんです。
一連のときメモシリーズにおける、いわゆる「隠れキャラクター」の先駆として絶大な人気を誇っていたようです。
そんなみはりんは、どんな娘かというと・・・
学校では何度となく体当たりされ、意味不明のメッセージを留守電に吹き込み、デートの待ち合わせでは割り込んでくる。
ある意味「ストーカー」とも言えなくもない行動を取り、主人公の前に幾度となく現れては消えて行きます。
しか〜し、個人的にこの娘が自分のストーカーだったら、喜んで相手しますけどね。
まあ、これは後ほど紹介する「ドラマシリーズ」の項で真実が明かされますので、そちらを参照してください。
彼女は言ってみれば「裏詩織」とでも言うべきキャラクターです。
解説は別項に譲りますが、攻略上の要求パラメーターはほぼ藤崎さんと同じ。しかし、キャラクター設定上の性格、というか恋愛に 対するスタンスは全く逆でして、このあたりはドラマシリーズ共通オープニングで、2人がオーバーラップするシーンからも 窺い知ることができますね。
本編の「2.22」イベント、非常に切ないです、ホント。


美樹原 愛
Megumi Mikihara
「ときメモ1」ヒロインランキングで、不本意ながら低空飛行をしていたらしい娘。
しかしゲーム中でのこの娘はとても印象が深いです。
藤崎さんの紹介という形での登場で、とても内気で恥ずかしがりや、そして甘えん坊(坊?)といった感じですが、 実際はとても芯が強い娘でもあります。
ヘルメットと称されるあの髪型は別として、お付き合いを続けるうちにその芯の強さが見え隠れしてきます。
そして、「スケート場デート」での彼女の言動は、その一端を垣間見せてくれるイベントでもあります。
ともすれば詩織攻略失敗時の「滑り止め」みたいな扱いになりがちですが、そうではない所は彼女のエンディングを 迎えた時にはっきりと明確化できるといえますね。
「これで2人の愛は永遠ですね。」
この台詞に、彼女の強かさを知ることができます。結構、なんというか、強気です。
まあ、本質は「ドラマシリーズ」で見る事ができますので、そちらをどうぞ。


鑑 魅羅
Mira Kagami
その美貌と色気(って、高校生なのに?)を武器に、親衛隊を従え学園内を闊歩し、 男の視線を釘付けにする事が生きがいの女の子、それが鑑さんです。
こう書くと、いかにもタカビーな嫌な女という印象を受けますな。
実際、ゲーム内での彼女の言動はそういった感じがありありとしています。そう、ありありと。
結論から言うと、それは「わざと」です。けして「確信犯的行動」ではないのですが、大筋では近いものがあります。
そのあたりはエンディングを迎えると「ああ、なるほどね」と納得する事請け合いです。
しかし本当の彼女はとてもチャーミングです。そして優しいです。
こんな娘をふってしまう男は、一体自分に男としてどれだけの魅力があったというのでしょう。
あの韓国のにやけ顔俳優“ぺ様”(世間ではヨン様とか言うらしいが、そりゃぜったい間違い。“ぺ”だよ、“ぺ”。)みたいな勘違い男だったんでしょうか。
いずれにしても、彼女が心に深い傷を追ったことは確かで、それがあの歪んだ「美的感覚(性格的に)」に繋がったんだと 思うと、やるせない思いでいっぱいになりますな。


如月 未緒
Mio Kisaragi
文学をこよなく愛する「夢見る少女」、如月さんです。
体が弱く、激しい運動(いやらしい意味じゃなくて)が苦手な彼女は、小説の中で自分を躍動させる事に夢中です。
それは恋愛においても同じ事のようです。
しかし、多くの歴史的な恋愛文学書というのは、殆どが悲恋ものだと思うのですが、その中で自分を誰に照らし合わせて 想像の世界にふけっていたんでしょうね?謎です。
現実に直面すると、お約束としてはにっちもさっちも行かなくなるのが「王道」なんですが、彼女の場合は違います。
目をそむけることなく、一生懸命に真正面から向かっていきます。
そう、案外強い女の子なんです。儚い、守ってあげたいと感じるのは体が弱いという事と、感受性が強い為に映画などでも すぐに泣いてしまうからでしょうけど、行動そのものはいたってポシティブです。ゲーム中ではそのあたり、あまりはっきり わかる場面が少ないですが、全ての作品群を通じて、それが証明されていく事でしょう。
おぢさんはけっこう、こういう娘が好きだったりします。


清川 望
Nozomi Kiyokawa
きらめき高校きってのマーメイド、それがきよかーさん。
私、どうも彼女のルートは苦手です。
いえいえ、けっして嫌いではないです。むしろ好きです、はい。
いや、前回紹介した「君望」の「速瀬 水月」とオーバーラップしちゃうんですよ。
水泳部のエースだし、実業団入り確実だし、表面的には男勝りだし・・・。
プレイしていて目頭が熱くなること多数、ああ、是非とも幸せになってくれい!
とまあ、それはいいとして彼女、男ライクな話し方をしますが、性格はまったく女の子。
恋愛に不器用なのは他のヒロインも同じなんですが、彼女の場合それが顕著。そこがまた、魅力なんですが。
水泳選手として期待されている為、普通の女の子として生活できない彼女ですが、実は誰よりも女の子らしい性格の 持ち主。そのあたりのギャップがまた、彼女のファンが多い1つの理由でしょうかね。


片桐 彩子
Ayako Katagiri
恐らく、このシリーズ中もっとも感性豊かな女の子です。
絵を描くのがすき、音楽をプレイするのがすき、と、私と同じ趣味というか感覚の持ち主です。
よって私、彼女がとても気に入っています。朝日奈さんの次に、ですが。
ちょっと変わった髪形や、怪しさ爆発の英語を挟んだ会話など、ちょっとぶっ飛んでる印象ばかりが目立ちますが、 女の子としての彼女は至って極普通です。
朝日奈さんが自分を楽しむ才に優れているとすれば、片桐さんは自分の感性で遊ぶ才能に優れているといえます。
まあ、微妙な違いではありますが、ニュアンスとしてはそんな感じです。


虹野 沙希
Saki Nijino
ある種男が理想とする「同級生の女の子」として、人気度ナンバーワンのキャラクターです。
スポーツが好き、いやさスポーツに打ち込んでいる人が好きな女の子。
運動部のマネージャーとしての設定ですが、学園内全ての運動部の男子(一部女子)のアイドル的存在です。
藤崎さん同様に頑張っている人が好きなんですが、持ち前の優しさも手伝って皆に同じように接しているからなんでしょうか、 特定の「極仲のいい男子」がないというところが、学園内での人気が高い理由でしょうか。
ある意味彼女はスポーツマンの「心の拠り所」といった感が強いですね。
もっとも、単に優しい女の子だったら彼女じゃなくてもいっぱいいるわけですから、他になにか特別な要素があるのでしょう。
「虹弁」に代表される家庭的な面もその1つなんですが、そのほかはプレイにて見つけてみてください。
ちなみに私は、ヒロインとしての彼女への思いいれはそれ程無いんですが・・・
だって、他の娘の印象が強烈すぎるんだもんね。


紐緒 結奈
Yuina Himoo
女子高生にしてマッドサイエンティストなのがこの紐緒さん。
マッドサイエンティストらしく、自分の研究以外は無関心、といった感が強いです。
夢は世界征服、全ての人類を自分の下にひれ伏せさせるのを目標としているとか。
これ、決して彼女の本音ではないところがポイントじゃないでしょうかね。
ある意味間違いでは無いのでしょうけれど、実は根っからの「平和主義者」でもあるのかも知れません。
「世界制服」もとい「征服」は彼女流の「照れ隠し」みたいなね。わざわざ自分が造ったロボット兵器に「悪」とか 書いたりしているところにその一端が見え隠れしているようにも思えます。

主人公と仲が良くなるにつれて態度が変化してきますが、その態度もどこかそんな「照れ隠し」全開みたいな 感じがしますしね。


古式 ゆかり
Yukari Koshiki
んん〜、天然がいい味をかもし出している、大和撫子な女の子です。
会話や行動は至ってスローテンポ、しかし、物事に動じない図太さ(単に鈍いのか?)も持ち合わせています。
そんな彼女ですが、テニス部に所属、というところがまたギャップがあります。
しかも、おしとやかに思える古式さんですが、ヒナちゃんと一緒に「お笑いコンビ」を結成するという落ちまである。
どこまで本気なんだか・・・。
しかし、いつもにこやかな彼女、いい雰囲気ですね。怒った顔も、シリーズ中最も、ダントツでかわいいです。
ちなみに1番恐ろしいのは、ナニを隠そうヒナちゃんです。


早乙女 優美
Yumi Saotome
この娘は「後輩の女の子」という設定よりも、「友達の妹」という位置がとてもしっくりくる 娘ですね。ある意味「幼馴染」以上に定番のキャラ設定でもあるかと思います。
幼い言動ばかりが目立つ彼女ですが、大人っぽく振舞う事をしないのは確信犯なのか謙虚さなのかは不明です。
言うまでも無く、早乙女 好雄の妹なんですが、兄思いでもある彼女、しかし兄の友達への恋心、と、恋愛マンガ王道の設定の 中でどちらにシフトを置くかで、この娘はガラっとその性格が変わるんでしょうね。たぶん。
兄を立てようとすれば、いつまでも親友の妹という立場で、幼い振る舞いを直そうとしないでしょうし、逆に恋人しか眼中に無ければ すごい速さで大人っぽく変身する事でしょう。   ・・・か?
まあ、どっちにしてもこの娘の場合、そのまんまの、子供っぽいままのほうが、らしいといえばらしいんですけど、どうでしょうね。


伊集院 レイ
Rei Ijyuinn
なんでこいつがここに?とお思いのかた、多いのかな(いや、シャレじゃなくてね)?
もはやネタばれ上等のこのコーナーですんでぶっちゃけ行っちゃいますが、じつは伊集院は・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下略・・・・・・・・・・・・・・うそうそ。
伊集院家の決まりに従い、男装の麗人としてこの学校に通っています。正確には「男子生徒として」ですな。
ですから、正体が明かせないわけです。
で、主人公にあれこれ憎まれ口、嫌味を言うのは、そういうことがあるからなんですね。どういうことかというと、つまりは 惚れているんですよ。主人公に。
まあ、経緯はともかくとしてこいつ、いや、この娘のエンディングは必見ですね。以外や以外、かわいらしいです。いじらしいです。
逆に、それまでがさんざんだっただけに、そのカウンター効果もあるのでしょうが、実際、それを差し引いてもとてもかわいらしく 感じます。
それにしても、この娘といい、妹のメイといい、伊集院の家系は惚れっぽいのかな?
メイも主人公にすぐに惚れたみたいだし、ね。



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